【現役大家に聞く!】築古戸建×外国人入居の注意点6選|トラブル・審査・特約・夜逃げ対策まで完全解説
- 築古戸建を募集してるけど、ぜんぜん決まらない…
- 仲介から「外国人可」を提案されたけど、トラブルが心配
- 国籍で断ったら違法って本当?
みつ先生〜!築古戸建を買って募集出してるんだけど、ぜんぜん決まらなくて…。仲介さんから『外国人可にしませんか?』って言われたんだけど、なんか不安で…
その気持ちは分かるばい。「油を流しに直接捨てた」「気づいたら沢山の人が住んどった」みたいなトラブルも実際耳にする。けど、築古戸建×外国人入居は、実はかなり相性がいい組み合わせなんよ。
築古戸建投資をやっていると、必ず一度はぶつかる「外国人可」問題。
正直に言うと、築古戸建×外国人入居はかなり相性がいい組み合わせです。日本人に敬遠されがちな築古戸建が、外国人には「広くて家賃も手頃な理想の家」になることが多いんですね。
ただし、何の準備もせずに受け入れると、トラブルが起きたときに大家側が一気にしんどくなります。
この記事では、築古戸建で外国人可を検討している大家さんに向けて、6つのよくある質問を、らびちゃん×みつ先生の対話形式でズバッと解説します。

- 一級建築士/現役サラリーマン大家
- 福岡で築古戸建を複数棟運営
- 実体験ベースの大家ノウハウを発信中
相談事例①:外国人可にすると、どんなトラブルが起きやすい?
相談者:30代男性(築古戸建1棟所有・サラリーマン大家)
相談内容:「築45年の戸建を購入してリフォーム後に募集中ですが、3ヶ月決まりません。仲介から外国人可を提案されましたが、トラブルが心配で踏み切れません。実際どんなトラブルが多いんですか?」
やっぱり一番気になるのはこれだよね。
結論から言うと、トラブルで多いのは「ゴミ出し」「騒音」「無断同居」の3つばい。ただ、これらは契約時にしっかり説明するたい。
えっ、それだけ?
トラブルの大半は悪意じゃなくて「日本のルールを知らないだけ」。国土交通省が14言語の入居ガイドブックを無料配布しとるけん、契約時に該当言語版を渡したり対策はある。
14言語!すごい…!
そうそう。あとは保証会社経由で連絡ルートを確保しとけば、注意もスムーズに通る。築古戸建で大家自身が困るより、間にプロを挟むのがコツやね。
自主契約の先輩大家さんは契約後にもフォローに行ってます。
ワイは法人契約の場合、必ず担当の方をつけてもらい、フォローを約束してもらってます。
説明しただけで終わらせず、「実施できるまで」もう一歩踏み込むのが大家の仕事ばい。
- 多いトラブルは「ゴミ出し・騒音・無断同居」の3つ
- 原因の大半は悪意ではなく「日本のルールを知らないだけ」
- 国交省の14言語ガイドブックを契約時に手渡す
- 保証会社経由で連絡ルートを確保しておけばスムーズ
- 法人契約なら担当を立ててフォローを約束してもらう
相談事例②:国籍で断ったら違法って本当?じゃあ何を基準に審査すればいい?
相談者:40代女性(築古戸建2棟所有)
相談内容:「正直、外国人入居者には不安があります。でも国籍で断ると差別になるって聞きました。じゃあ何を基準に審査すればいいんですか?」
国籍だけを理由にした拒否は差別にあたるばい。過去には、慰謝料の支払いが命じられた判例もあるけん要注意。
えっ、判例まであるの?怖い…
だからこそ大事なのは、国籍以外の合理的な基準で審査すること。具体的には次の3点ばい。
審査でチェックすべき3つのポイント
- 在留カードの種類と残存期間(契約期間より短ければ更新確認)
- 勤務先と収入の安定性
- 保証会社の審査結果
日本人と同じ基準でいいってこと?
そうばい。この3点を淡々とチェックすれば、国籍に関係なく合理的な判断ができる。むしろ「国籍で判断していない」という証拠にもなるけん、大家さんを守ってくれる。
それを含めて入居の判断をしましょう。
世界は一つ。以上を踏まえて決めましょう。
- 国籍だけを理由にした拒否は差別(判例あり・慰謝料支払命令も)
- 審査は「在留カード/収入/保証会社」の3点でチェック
- 日本人と同じ基準で審査すれば合理的な判断ができる
- 「国籍で判断していない」という明確な根拠が大家を守る
相談事例③:築古戸建と外国人入居者って、本当に相性がいいの?
相談者:30代男性(築古戸建購入検討中)
相談内容:「これから築古戸建を買おうとしていますが、出口戦略として外国人需要も見込めますか?築古戸建×外国人って実際どうなんでしょう?」
これはかなり良い組み合わせばい。築古の弱点が、外国人にはむしろプラスに働くことが多い。
弱点がプラス?どういうこと?
たとえば、欧米は中古住宅の流通シェアが日本の倍以上で、「古い=悪い」っていう発想がほとんどない。築年数を気にしない文化なんよ。
日本だけが新築信仰なんだね…
畳や障子は「日本らしい」と好感を持たれるし、湯船を使わない国の人にはユニットバスでも全く問題なし。日本人に敬遠されがちな築古戸建が、外国人には「広くて家賃も手頃な理想の家」になる。
- 古さ → 中古住宅文化に慣れている
- 畳・和室 → 日本らしくて好印象
- ユニットバス → 入浴文化がない国も多い
- 駅から遠い → 車利用や勤務先の近さを優先
築古戸建のターゲット層がガラッと変わるね!
- 欧米は中古住宅シェアが日本の倍以上、築年数を気にしない文化
- 築古の古さ・畳・UB・駅遠は外国人にとって”プラス”に働く
- 日本人に敬遠される築古戸建が、外国人には「広くて手頃な理想の家」に
- ターゲット層を一気に広げる打ち手として有効
相談事例④:英語ができないけど、契約や説明はどうすればいい?
相談者:50代男性(地方在住・築古戸建1棟所有)
相談内容:「私自身は英語がほぼ話せません。外国人可にしたいけど、契約書や入居説明をどうやればいいか分からず躊躇しています」
結論、大家自身の語学力は不要ばい。仕組みでカバーできる。
ホント?
実務はこの3点セットで回せる。
大家が語学不要で外国人可を運営する3点セット
- 多言語対応の家賃保証会社(GTN、Casa、日本セーフティなど)
- 外国人対応に慣れた管理会社(または仲介)
- 国交省の14言語標準契約書+部屋探しガイドブックを契約時に手渡す
全部任せちゃっていいの?
むしろそれが正解。GTNみたいに外国人専門の保証会社だと、入居後の連絡もサポートしてくれる。大家さんは日本語のままで完結するばい。
- 大家自身の語学力は不要(仕組みでカバー)
- 多言語対応の家賃保証会社(GTN/Casa/日本セーフティ)を活用
- 外国人対応に慣れた管理会社・仲介を選ぶ
- 国交省の14言語契約書+ガイドブックを契約時に手渡す
- 入居後の連絡サポートも保証会社に任せられる
相談事例⑤:夜逃げや家賃滞納が怖い…どう備える?
相談者:30代男性(築古戸建3棟所有)
相談内容:「外国人可にすると、夜逃げや帰国による家賃滞納が一番怖いです。実際そういうケースって多いんですか?対策はありますか?」
正直、起きる時は起きる。ただ、ちゃんと備えておけば致命傷にはならないばい。
致命傷にしないコツがあるんだね。
対策は3つ。
夜逃げ・滞納に備える3つの対策
- 家賃保証会社を必須にする(滞納分は保証会社が回収)
- 在留カードと勤務先のコピーを必ず保管(追跡材料)
- 緊急連絡先は国内+本国の2系統を取る
2系統!本国の家族の連絡先も取るんだね。
これが効くんよ。築古戸建は家賃が手頃な分、滞納が発生しても致命傷になりにくいのも強み。むしろ「外国人可にして満室を維持する」ほうが、長期で見ればトータルの利回りは安定する。
個人では審査が通らない場合もあります。
できるのであれば、勤め先の法人と契約してもらうとより安心です。
- 夜逃げ・滞納は「起きる時は起きる」前提で備える
- 家賃保証会社を必須にする(滞納分は保証会社が回収)
- 在留カード+勤務先コピーを保管(追跡材料)
- 緊急連絡先は国内+本国の2系統を取る
- 可能なら勤め先の法人契約でさらに安心
- 築古戸建は家賃が手頃な分、滞納の致命度は低い
相談事例⑥:契約書の特約には何を入れておくべき?
相談者:40代男性(築古戸建2棟所有)
相談内容:「契約書のひな型は持っているんですが、外国人入居者向けに特約を追加したほうがいいと聞きました。具体的に何を入れればいいんですか?」
いい質問ばい。特約は実務で一番効くポイント。これをちゃんと作っておくことや。
なるほどね!契約に書いておくことなんや。
築古戸建で外国人可にするなら、国交省の標準契約書に5項目の特約を追加するのが一案。
- 在留資格・在留期限:在留カードのコピー提出を義務化/更新時の再提出義務/在留資格を喪失したら契約解除事由とする
- 同居人・転貸禁止:申込書記載外の者の同居・連泊を禁止/転貸禁止/違反時は無催告解除
- 原状回復:敷金からクリーニング代等を差し引いて返還/強い臭気の除去費用は借主負担/畳・襖・障子の毀損は実費精算(築古戸建で必須)
- 残置物処分の同意:帰国・行方不明で連絡不能になった場合、一定期間(例:30日)経過後に残置物を処分することへの事前同意
- 緊急連絡先の届出:日本国内+本国の家族の連絡先の両方を届出/変更時の通知義務
これだけ入れておけばかなり安心だね…!
ポイントは「禁止」だけじゃなくて、違反時にどうなるかまでセットで書くこと。曖昧だと結局効力を発揮しない。
もっと不安な人はどうすればいい?
定期借家契約という選択肢もあるばい。普通借家と違って契約期間満了で確実に終了するけん、在留期限と契約期間を揃えて運用できる。問題があれば再契約しないだけで退去が成立するけん、初めての外国人入居なら定借も有力ばい。

- 特約は実務で一番効くポイント(トラブルの9割は契約書で防げる)
- 国交省標準契約書に5項目の特約を追加(在留資格/同居・転貸禁止/原状回復/残置物処分/緊急連絡先)
- ポイントは「違反時にどうなるか」までセットで書くこと
- 不安なら定期借家契約で在留期限と契約期間を揃える運用も有力
💡補足|法人契約(特に外国人入居)の特約例
法人契約は与信面でラクですが、「住むのは人」というリスクは別軸で残ります。ワイが実際に外国籍社員2名の法人契約を結んだ時の特約から、要点を抜粋します。
実際に契約書に入れた3つ
- 入居者の入替えは「従業員に限る」+身分証・住民票の事前提出
→ 関係ない第三者の居座りを防ぐ - 実入居者の人数を「2名」と数字で固定+トラブル時の無条件解約権(立退料なし)
→ なし崩しの増員と、最悪時の出口を同時に確保 - 5人を超えたら1名ごとに月額2,000円の家賃増額
→ 人数連動の経済的ブレーキ
さらに追加で入れておきたい3つ
- 在留カードのコピー提出+在留資格喪失時の解除事由化
→ 入管法リスクの波及防止 - 残置物処分の事前同意(連絡不通30日経過で処分可)
→ 帰国・失踪時に部屋が塩漬けになる最大リスクを回避 - 緊急連絡先は「日本国内+本国」両方を届出
→ 国内の連絡先も帰国していた場合の最終ルート確保
📄 条文ドラフトを見る(クリックで展開)
- 以下は、実際の契約をベースにしたあくまでサンプル文案です
- 法的効力を保証するものではありません
- 本記事の内容を参考にしたことによって生じたトラブル・損害・紛争について、当ブログおよび筆者は一切の責任を負いません
- 実際の契約書に使用する際は、必ず管理会社・弁護士・行政書士など専門家にご確認のうえ、ご自身の責任でご利用ください
- 物件の事情・地域慣習・法改正によって最適な文言は変わります
① 入居者の入替え(従業員限定)
本契約において貸主は、借主の従業員に限り入居者の入替えを承諾する。但し、借主は貸主へ入居者の入替えを書面にて通知するとともに、入替え後の入居者の身分証コピーと住民票の提出及び連絡先を、入替え日前日までに提出しなければならない。
② 実入居者の人数固定+無条件解約権
貸主は借主の従業員として外国籍の◯名が実入居者となることを認める。借主は、習慣・マナー・常識の違いを借主の責任において指導するものとし、賃貸住宅の共同生活に関する規約を実入居者へ理解・遵守させること。万一、問題・苦情が生じた場合、借主の責任において解決し、解決できず継続する場合、貸主は本契約を無条件にて解約できるものとする。その場合、借主は貸主に対し、立退料・引越し費用等、一切の請求を行わない。
③ 人数連動の家賃改定
本物件における外国籍の実入居者について、◯人目を超えて入居者が増加する場合、1名増えるごとに賃料を月額2,000円増額するものとする。当該賃料の増額は、入居が開始された月分の賃料より適用されるものとする。
④ 在留資格・在留カード提出+失効時の解除
借主は、契約締結時および在留資格更新時に、実入居者全員の在留カードのコピーを貸主へ提出するものとする。実入居者が在留資格を喪失し、または在留期限が満了したにもかかわらず更新を受けられなかった場合、貸主は本契約を解除できるものとする。
⑤ 残置物処分の事前同意
借主の従業員(実入居者)が帰国・行方不明等により本物件への帰還が見込めず、貸主からの連絡に30日以上応答がない場合、貸主は本物件内の残置物を借主の費用負担にて処分できるものとする。借主はこれに事前に同意するものとする。
⑥ 緊急連絡先(日本国内+本国)
借主は、実入居者ごとに日本国内の緊急連絡先(家族・知人)および本国の家族の連絡先を契約時に届出るものとし、変更があった場合は速やかに貸主へ通知するものとする。
✋ ポイントは 「貸主が直接外国人入居者と交渉しない」設計にすること。間に必ず法人を挟むことで、心理的にも法的にもラクになります。
なお「無条件解約」など強い条項は消費者契約法の論点になる場合もあるため、「催告→相当期間内に是正なし→解除」のトーンで調整するとより安全です。
※本記事は情報提供を目的としたものであり、法律上の助言を行うものではありません。実務利用時は必ず専門家にご相談ください。
【総まとめ】築古戸建×外国人可 6つの注意点 早見表
6つの相談事例を、みつ先生の判断と理由付きで一覧化しました。

この6つを押さえれば、築古戸建×外国人可は「最強の空室対策」になりますばい。
実践に向けた次のアクション
外国人可で運営する準備が整ったら、次は具体的なツール・参考情報を揃えましょう。
- 国交省「外国人の民間賃貸住宅入居円滑化ガイドライン」(14言語の入居ガイドブック・標準契約書)
- 家賃保証会社:GTN(外国人専門)/Casa/日本セーフティ
- 管理会社・仲介:「外国人対応に慣れている」を必ず確認
まとめ|築古戸建×外国人可は、仕組みを作れば最強の空室対策
正直、最初は怖そうな話だと思ってたけど、ちゃんと仕組みを作れば大丈夫そうだね!
そうなんよ。築古戸建×外国人可は、ちゃんと準備すれば最強の空室対策になるばい。今回のポイントを振り返っておこう。
- 審査基準を国籍以外で明文化する(在留カード・収入・保証会社)
- 保証会社と多言語対応の管理会社にパスする
- 契約時に多言語ガイド+5項目の特約を渡す
今すぐ仲介さんに相談してみる!
ぜひぜひ。築古戸建で空室に悩んでいる大家さんにとって、外国人可はターゲット層を一気に広げる打ち手ばい。一度仕組みを作れば、次の物件でもそのまま使えるけんね。
物件運営の周辺情報も、関連記事で深掘りできます👇
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