村長!物件を買うときって、物件価格以外にどれくらいお金がかかると?
いい質問たい!物件価格だけやなく、修繕費や諸経費を含めた総額で考えんといかんばい!
今回は実際のシミュレーションを見ながら解説するばい!
物件購入にかかる3つの費用
築古戸建てを購入する際にかかる費用は、主に3つに分けられるばい。
- 物件価格:購入する物件の価格
- 修繕費:リフォームやメンテナンスにかかる費用
- 諸経費:契約や税金などにかかる費用
今回は、具体的なシミュレーション事例を見ながら、それぞれの費用を計算してみるばい!例えば、下記の様なイメージたい。
【物件概要】
- 物件価格:120万円
- 修繕費:50万円
- 諸経費:90万円
その場合・・・
260万円 = 120万円 + 50万円 + 90万円
購入総額 = 物件価格 + 修繕費 + 諸経費
物件価格
購入価格は安いほど良い?
築古戸建ての魅力は安く買えることたい!
でも、安すぎる物件は修繕費がかかることが多いけん、バランスが大事たい。
例えば…
- 120万円の物件を買ったけど、修繕費は50万円で済んだ
- 50万円の物件を買ったけど、修繕費が150万円かかった
安くても修繕費が高くついたら同じ。トータルで考える。
リフォーム費
物件によって修繕費(リフォーム費)は違う!
築古戸建ては、リフォーム費用がどれくらいかかるかを事前に把握することが大事たい!
例えば、リフォームとして…
修繕箇所 | 費用目安 |
---|---|
壁・床の張り替え | 10万〜50万円 |
水回り(キッチン・トイレ・風呂) | 30万〜100万円 |
外壁・屋根補修 | 20万〜100万円 |
電気・ガス・給湯器交換 | 10万〜30万円 |
これはあくまでも目安。始めは、どれくらい掛かるか業者さんに見積りを依頼して相場を把握することが大事。
また、大きく費用が掛かる部分を知っとき、そこを避けて大きな支出を防ぐことが大事たい。
関連記事:【初心者必見】絶対にやめとけ!築古戸建てのNG物件3選とは?
具体的な諸経費の内訳は?
物件価格以外にかかるお金を忘れるな!
築古戸建ての購入時には、契約や維持にかかる諸経費があるばい!
項目 | 費用 | 備考 |
---|---|---|
仲介手数料 | 330,000円 | 一律33万円(税込)※1 |
印紙代 | 1,000円 | |
登記費用 | 150,000円 | 10~15万円が目安 |
固定資産税清算金 | 13,100円 | 日割り計算し、引き渡し日以降の分を売主へ支払う精算金。 |
契約時合計 | 494,100円 |
項目 | 費用 | 備考 |
---|---|---|
火災保険料 | 220,000円 | 5年契約 |
AD(広告料) | 45,000円 | 家賃の1〜2ヶ月分。 |
固定資産税 | 43,100円 | 仮。建物、土地による。 |
修繕費 | 50,000円 | 毎年の積立金。 |
管理費 | 0円 | 自主管理を想定。 |
不動産取得税 | 50,000円 | 仮。建物、土地による。 |
契約後合計 | 408,100円 |
💡 諸経費合計 = 494,100円 + 408,100円 = 約90万円
意外と見落としがちやけど、物件価格の約75%ほどの費用が別途かかることもあるけん、注意たい!
諸経費って意外とかかるってビックリ!?
今回、提示した諸経費は、戸建てを5年間は所有する想定で掛かる部分を入れて、伝えています。あくまでも、事例ですが、ざっくりこの程度のお金が、リフォーム、物件価格以外にも掛かることを知っとくことが大事たい!
※1 仲介手数料は、2024年の改正により、400万円以下の物件の仲介手数料の上限が「売買価格の3%+6万円」から、一律33万円(税込)に変更可能となった。交渉によって、従来の「(物件価格×3%+6万円)+消費税」で対応してもらえる場合もある。
しかし、内見案内、価格交渉と手間がかかっとるけん、そこは必要経費として、ケチらず払うことをオススメするたい。
利回りから逆算する!
家賃と利回りから、投資の採算を考える!
利回りの計算
今回の物件は、修繕費と諸経費を含めて総額260万円かかっとるばい!
この物件で家賃3.5万円で貸した場合の利回りを計算してみよう!
うーーーん。いくらかな。
シンキングタイム・・・・
答えは・・・
- 家賃3.5万円 × 12ヶ月 = 42万円 / 年
- 42万円 ÷ 260万円 × 100 = 16.1%(実質利回り)
家賃3.5万円で貸せば、実質利回り16.1%!
早見表
利回りを考えるときは、目標の利回りから逆算して購入価格を決めることが大事たい!
家賃(万) / 利回り(%) | 0.30 | 0.25 | 0.20 | 0.15 | 0.10 |
---|---|---|---|---|---|
3.0 | 120 | 144 | 180 | 240 | 360 |
3.5 | 140 | 168 | 210 | 280 | 420 |
4.0 | 160 | 192 | 240 | 320 | 480 |
4.5 | 180 | 216 | 270 | 360 | 540 |
5.0 | 200 | 240 | 300 | 400 | 600 |
5.5 | 220 | 264 | 330 | 440 | 660 |
例えば、家賃3.5万円で利回り20%を狙うなら、210万円以内で総支出を収めればOK!
- 家賃 3.5万円 × 12ヶ月 = 年間家賃 42万円
- 年間家賃 42万円 ÷ 目標利回り20% 0.2 = 総額 210万円
この表を参考に、買ってもいい価格を決めるとよ!
実例
家賃4.5万円で利回り20%を狙う場合のシミュレーション。
目標利回り20%で購入できる物件価格を計算しよう!
① 目標の総投資額を決める
家賃4.5万円 × 12ヶ月 = 54万円(年間家賃収入)
54万円 ÷ 20% = 270万円(総投資額の目安)
つまり、総額270万円以内で収めれば実質利回り20%が狙える!
② 物件価格を算出する
総投資額 – 修繕費 – 諸経費 = 物件価格の目安
270万円 – 50万円(修繕費) – 90万円(諸経費) = 130万円
💡 物件価格は130万円以内が目安!
③ 交渉の目安
購入する際は、実質利回り15〜20%に収まるように交渉するのが一つの目安ばい!
🔍 今回の場合、家賃4.5万円での物件価格目安
- 利回り20% → 130万円以内
- 利回り18% → 150万円以内
- 利回り15% → 180万円以内
経験不足から、修繕費が高くなることが多い。利回り20%を目安に、最終的に実質利回り15〜20%に収まるように交渉してみよう!
まとめ
築古戸建ての購入はシミュレーションが命!
築古戸建ては、「安く買うだけ」では成功せん!
修繕費・諸経費込みでシミュレーションして、目標利回りを確保できる物件を選ぶことが大事たい!
- 購入費用の内訳(物件価格+修繕費+諸経費)を把握する!
- 利回りから逆算して、買うべき価格を決める!
- 購入総額と家賃をシミュレーションして、採算が合うか確認する!
なるほど!ちゃんと計算しておかんと、あとから「思ったよりお金がかかる!」ってなりそうやね…。
そうたい!物件選びはシミュレーションが命ばい!
数字をしっかり押さえて、失敗しない築古戸建て賃貸業をしよう!